コンピュータウイルスとは何かを解説します。
「感染」というのは、別のファイルにウイルスのプログラムが寄生する、というイメージが一番近いと思います。
たとえば、エクセルや、ワードのようなアプリケーションソフトの実行ファイルが標的です。
ワードで作成した書類にあとから文書を追加するように、プログラムファイルにウイルスのプログラムが追加されるのです。
一見、エクセルのプログラムのように見えるのですが、実はウイルス付きのエクセルのプログラムということになります。
当初、コンピュータウイルスの寄生する対象はプログラムファイルや、パソコンの起動時に読み込まれる情報だけでしたが、1990年代中盤に、ワードやエクセルで使うマクロ言語を悪用する「マクロウイルス」が作られ、「データファイル」にもウイルスが感染するようになりました。
ウイルスに感染したプログラムを実行すると、ウイルスのプログラムも実行され「潜伏」期間に入ります。
この段階ではまだ派手な動きは見せません。
システムに常駐して、ユーザーが基のプログラムを終了してもウイルスは動作を続けます。
その間にパソコン内部の別のプログラムに自分のコピーを感染させ処理を実行し続けるのです。
人間の体内でインフルエンザウイルスが増殖するのとよく似ています。
そして特定の日時や、決まった操作をしたときなど、ウイルスの作者が設定したタイミングで、「発症」します。
パソコンの画面に変なメッセージやアニメーションを表示する、ファイルを全部削除してしまう、操作不能にしてしまうなどがあります。
初期のウイルスは2月14日にバレンタインデーのメッセージを表示したりなどといった「ジョークプログラム」が多くありましたが、次第にファイルの削除のような破壊活動を伴うものが増えてきました。
パソコンが趣味から実務で使われる比重が高まるにつれ、被害の深刻度も高くなりました。